ブッ飛びドクターの海外貧乏旅行記(5)
イタリア温泉視察

空飛ぶドクター





【まずはヴェローナへ】
2006年(平成18年)10月23日から30日まで、イタリアの3ヶ所の温泉、温浴施
設、温泉クリニックの視察旅行に行って来ました。一昨年末にブダペストの温泉は経
験したのですが、もっと本格的に、ヨーロッパの、しかもやはり食べ物の一番おいし
いイタリアの温泉を見てこようと思ったのです。イタリアは大きさといい、海に面した
部分の多さといい、多くの日本との共通点があります。日本では余り知られていませ
んが、火山国でもあるので温泉もかなり多いという共通点もあるのです。いつの日
か、日本人を連れてゆったりしたツアーを組み、そのスケジュールに温泉を入れたら
面白いだろうというのが私の発想です。幸い、以前からの知り合いのイタリア人医師
がリミニで温泉医をしています。ところで最近の私の旅は、出発前や出発直後にハ
プニングやトラブルが多かったのですが、今回は終盤にトラブルがありました。まぁ、
多少のトラブルも楽しむのが海外旅行を楽しむ秘訣でもあります。経験を積んでこ
そ、旅の達人になれます。

23日はローマ経由で夜遅くヴェローナへ到着し、空港近くのホテルへ泊まりまし
た。翌日はせっかくですので、少しだけヴェローナ見物をしました。ここの目玉は何と
言っても、ロミオ(Romeo)とジュリエット(Juliet)の舞台になったあの愛を交わした大理
石のバルコニーのようです。ジュリエットの家の中の見学ができます。そして、2階の
バルコニーに上がれます。そこには、有名なせりふ「ロミオ、ロミオ、何故あなたはロ
ミオなの?」が英語で書いてあります。但し、シェークスピアの英語のせりふは古語
なので、"Romeo, Romeo, wherefore art thou Romeo?" です。昔一生懸命覚えた懐
かしいせりふです。当然、横にはイタリア語でも書いてありますが、こちらは現代語と
同じらしく簡単で、初心者の私が勉強したとおりで、"Romeo, Romeo, perche sei tu
Romeo?" です。但し、イタリア語はローマ字読みで、「ロメオ」です。ジュリエットは少
し変化して、Giulietta「ジュリエッタ」です。伊語を勉強し始めて、元ニューヨーク市長
のジュリアーニさんの綴りも Giuliani というのが納得できました。



近くにジュリエットのお墓もあります。英語で tomb はb がサイレントで、「トゥーム」で
すが、伊語は a が付いて tomba でローマ字読みで「トンバ」です。面白いと思いま
せんか?意外と多くの人は気がつかないようですが、ローマ字をアルファベットと同
義語と勘違いしていますが、「ローマ字」は「イタリアの字」で従って、イタリア語の発
音は確かに基本的には「ローマ字」読みで日本人には比較的簡単です。それはとも
かく、ジュリエットのお墓は、中庭にある地下埋葬所の石造りの古い狭い一室に、赤
大理石の石棺が置かれているだけで、フタもなく、中は空っぽです。おまけに石棺に
は落書きが沢山あります。何だこれ!っという感じです。

【最初の温泉地、シルミオーネ】
そして、昼過ぎに目的地のシルミオーネへ行きました。ヴェローナのすぐ近く北西に
イタリアで最大の湖、ガルダ湖があります。スイスとの国境のコモ湖の南東に位置し
ています。高い山々が湖を取り囲んでおり、北側のドロミテ山塊が壁となって冷たい
北風を防ぐため温暖な気候のようです。その縦長の湖の南端中央から湖に突き出
た細長い岬の突端に温泉地として有名なシルミオーネがあります。耳鼻咽喉系の病
気の治療で有名だと地球の歩き方には書いていましたが、意味不明で今回実際に
訪ねてみてやっと理解できました。車だとミラノからでも1時間足らずの距離だそうで
す。

ホテルにチェックインして聞くと、歩いていける所に、Virgilio という Terme(温泉、温
浴施設)があるそうで、早速行きましたが、どうも治療専門のクリニックのようで、一
般客は北側にある Cattulo へ行ってくれということでした。何故かここではタクシー
が少ないのか呼んでもらっても1時間も待たされました。やっと、タクシーで北上しま
したが、途中の城塞までで通行止めでした。城塞から歩いてしばらくすると、確かに
Aquaria という名前の Cattulo 温泉がありましたが、明るいうちにその北端のカトゥッ
ロの洞窟と呼ばれるローマ帝政初期の別荘の遺構が残っている観光地を見て来ま
した。岬の北端の高台にあり、ポンペイの遺跡のように古代ローマ時代の柱廊、温
水プール、広い集会場などの遺跡が残っていて、バックには青緑色の湖が映えてい
ます。ちょうど夕焼けどきできれいでした。



それから、いよいよ Cattulo 温泉の Aquaria という名前の温浴施設へ行きました。
日本と違って、水着着用ということは調べてあるので準備しています。入場料、5時
間以内28ユーロ(最近はどんどん円安、ユーロ高で1ユーロが150円以上)を払う
と、水泳用の帽子とバスタオルが渡されます。帽子もかぶらなければいけないようで
す。ここは朝10時から夜の10時までオープンしています。中に入りましたが、ロッカ
ーがわかりません。誰かが教えてくれてようやく見つけましたが、回転式のロッカー
で自分の鍵をかざすと回転して開くようになっています。従って、狭いスペースを有
効に使っています。こんなロッカーは初めて見ました。道理で見つからなかったはず
です。



通路を通って行くと、半分屋内、半分屋外の温水プールがあり、屋外に3つ程度の
温水プールがあります。温水プールと言っても、ちゃんと温泉水で、ここは硫黄成分
が多いらしく例の独特の臭いがします。日本式に言うと露天風呂ですが、ガルダ湖
に面していて、広々としてなかなかいい景色です。泡風呂が3種類位あり、泡のでる
高さを調整して体の色々な部位をマッサージできるようにしているようです。寝そべ
っての泡風呂もあります。温度はやはり、日本人にはやや温めの38度程度のよう
です。考えてみると非常に合理的で、温度が温いからこそ、長時間お湯の中にいれ
るのです。ぬるい(温い)という漢字は温泉の温ということに漢字変換していて気が
つきました。日本では、温泉、温泉と言う割には、温度が熱いのでお湯に浸かってい
る時間は意外と短いと思います。少しでもお湯の効能を期待するなら、心臓への負
担も少ない温いお湯に長時間浸かったほうがいいはずです。熱めだと体を活動的に
する交感神経が優位になるのに対し、温いと体を休めようとする副交感神経が働き
ます。基礎代謝を上げ、減量効果があるという説もあります。何でも、日本人が熱い
風呂を好む理由は、内風呂がなかった頃の名残とされるそうで、銭湯や庭先にある
風呂から戻る時、外気で冷えるのを防ぐためというわけです。ここの温水プールでビ
ックリしたのは、かなり深く、背の低い私には首近くまでの深さがあり、これだと日本
人の女性には一部深過ぎて溺れそうになるかもしれません。



ちょうど夕暮れ時になり、ガルダ湖畔に沈む夕陽を眺めながらお湯に浸かっている
ととても幸せな気持ちになります。日本の和風の庭園の露天風呂も素晴らしいです
が、ここも少し違った洋風の露天風呂で素晴らしい。室内には、浅い歩くプールがあ
り、片道ほんの10m程度ですが、片方は暖かく、反対側は冷たくなっており、下肢
の血管を刺激して、血流を良くするようになっています。冷え性の女性や下肢静脈
瘤の女性などには有効でしょう。

数時間のんびり温泉を楽しんで出口で会計の時に、わざと自分は医者で日本から
イタリアの温泉を見に来たと言うと、ちょうど責任者の女性がいて、私に興味をもち、
2階の診療室を見せてくれることになりました。もう夕方なので、診察は終わっていて
誰もいませんでした。なるほど、耳鼻咽喉系の治療で有名と言う意味がようやくわか
りました。温泉水の噴霧を使った口からの吸入や、鼻からの吸入の道具が並んでい
ました。耳鼻科でない私には、詳細な区別はわからないし、もらったパンフレットは伊
語だし、どう訳していいのかもはっきりしませんが、鼻腔の洗浄、エアロゾル、超音
波によるエアロゾル、イオン化したエアロゾル、ネブライザー等々、と書いてあり、絵
から想像するとそれぞれ鼻からや口から吸収され喉頭、気管、気管支、細気管支ま
で一部は届くということのようです。炎症性の鼻やのどや気管支の病気やアレルギ
ー性鼻炎や副鼻腔炎などに有効なようです。昼間はここには医者が何人も働いてい
るようです。彼女によると、ここの温泉水は4時間毎に紫外線Aを当て消毒し、24時
間毎に温泉水は全て入れ替えて在郷軍人病(レジオネラ症)をちゃんと予防してい
るそうです。

彼女は転勤で1年間ロンドンにいたそうですが、やはりイギリスの医療保険システム
はひどいらしく、イタリアに帰って来てよかったと言っていました。ちなみに、上記の
温泉治療の一部はイタリアの健康保険が適用されるようです。何故か日本ではあま
り知られてないようですが、サッチャー改革で経済的には成功したと言われているイ
ギリスですが、医療制度は完全に崩壊しているようです。しかも、悪いことに経済学
者はイギリスを成功例と見なしているので、経済財政諮問会議でも合理化と称
して医療費を削減することのみを真似しようとしています。

簡単に説明すると、イギリスでは、一応皆保険制度は維持されているものの(つま
り、アメリカのように無保険者はいないけれど)、あまりに医療費を削減したので、医
者や看護師は待遇が悪化するのに忙しくなり過ぎ、やる気を無くしたのです。マンパ
ワーも器械も徹底的に不足し、癌の手術でも半年から一年待ち、日本では開業医で
も常識の超音波検査でも一ヶ月待ちとか、信じられないような状態のようです。余り
にひどく国民からも不満が続出したため、5年ほど前にブレア首相は徐々に医療費
を50%増やすと宣言したのです。医者として恐いのは、患者もみなこういう状況に
頭に来て、医療関係者に八つ当たりし、患者や家族による医者や看護師への暴力
事件が後を立たないらしいのです(何せ、フーリガンで有名な国ですから)。経費削
減のため、血液検査なども取敢えずは保留し、後日、万が一こじらせてから初めて
検査するようです。確かに、お金だけ考えればこちらの方が合理的です。手遅れに
なることもあるでしょうが。

日本では当たり前と考えられているフリーアクセスもありません。いきなり専門医に
は診てもらえず、決められたかかりつけ医を受診し紹介状を書いてもらってしか専門
医には行けないのです。但し、日本人のエリート社員は勘違いしているかもしれませ
んが、余りに公的保険がひどいので、資本主義の国らしく一流企業では高額な民間
医療保険に入っており、ここではすぐに検査や手術が受けられるようです。結局は、
貧富の差の激しいアメリカと実態は同じなのです。今のままでは、日本の医療制度
も同じ過ちを犯すのではと、私は危惧しています。日本では何故か医療費が高いと
声高に言われていますが、実はGDPに対する医療費の割合は先進国の中で、最
近イギリスにも抜かれて日本がビリになりました。医療費が30兆円と言われると、
ピンとこないので高い気がしますが、パチンコ産業が同じ30兆円産業らしく、葬儀産
業も15兆円産業と聞いたことがあります。どっちが大事かは子供でもわかると思う
のですが・・・

夜も更け、帰りの足がやや不安でしたが、やはりおいしいものを食べたいので、レス
トランを捜しました。最悪の場合は40分程歩けば、ホテルまで真っ直ぐな道なので
何とかなると思っていました。まぁまぁのピザを食べ、支払う時にタクシーを呼んでも
らうようにウェイターに頼むと、10時過ぎはこの町ではタクシーが営業を終わってし
まっていると言われました。そんなの初めてです。でも、やさしいウェイターは少し待
ってくれれば、仕事が終わって自分の車で送ってくれると言ってくれました。やはり、
私とイタリア人の相性はいいようです。こうして、何とかなってしまうのです。有り難い
ことです。さすがに、チップは渡しましたが。

【東海岸のリミニ】
3日目、シルミオーネからタクシーに乗り、近くの小さな駅へ行き、ヴェローナで特急
電車に乗り換えて南東の方向へ2時間ほどで東海岸の Rimini へ着きました。ここで
のホテルは知人のパッシーニ先生の指定のホテルで目的のリミニ温泉診療所にも
近いとのことです。わかりやすい町で、海岸沿いにまっすぐ道路が伸びています。そ
のまっすぐな道路沿いにホテルが並んでいて、ちょうどブラジルのリオデジャネイロ
のコパカバーナ・ビーチのような感じで、ホテルが並んでいる前に大きな通りがあ
り、その向こう側には真っ直ぐにビーチが伸びているのです。従って、ホテルの部屋
からはきれいに延々と続くビーチが見えます。ほぼ南北に走っているので、朝日がき
れいでした。ここはアドリア海で、ずっと向こうはワールドカップで日本にも有名にな
ったクロアチアのようです。後でわかったのですが、ここリミニは一般的には温泉と
いうよりも海水客のビーチとして昔から有名なようです。



時間があったので、たぶん翌日パッシーニ先生に案内してもらえるリミニ温浴施設に
客として行ってみることにしました。ここはタラッソセラピー、つまり海水を利用した温
泉施設です。ここは、シルミオーネと違って、わかりにくい感じでした。と言うのは、こ
こはまさに診療所で、必ず病院の受付でカルテを作ってもらう必要があるのです。ち
ょっと面倒ですが、まぁ私にとってはそのへんのシステムを調べに来たわけですか
ら。受付を済ませ、指定された診察室へ入ると医者がいて、英語で簡単な問診があ
り、血圧だけ測定されて問題がないので、希望通り「トルコ風呂」と「泡風呂」に入る
ことになりました。こう書いてみると「卑猥」な響きですね。いくつも診察室があって、
沢山の医者の名前を書いていましたが、興味深かったのは dottore と dottoressa
(女医)と英語と違って、ちゃんと男医と女医を区別していることでした。

日本人としては、「トルコ風呂」という名前に過剰に反応しますが、ここではミスト(ア
ロマ)サウナのことでした。数回入ったり出たりしてトルコ風呂を終わると、階下の
「泡風呂」へ行きました。ここは、少し広いジャクージーという感じで、係りの人がボタ
ンを押すとあちこちからブクブクと泡が出てきてマッサージ効果があります。やはり
温度は温めですが、海水なのでお湯を舐めてみるとしょっぱかったです。隣のプー
ルでは、ほとんど女性ばっかりのグループがアクアビクス(水中エアロビクス)をやっ
ていました。若い女性は少ないので、あまり目の保養にはなりませんでしたが。それ
と、ここはシルミオーネと違い、せっかく海岸沿いなのに窓越しにしか外の景色が見
られません。

翌朝、約束通りパッシーニ先生が町を案内しにやって来てくれました。ベンツでやっ
て来たのですが、こんなベンツは日本では見たこともありません。洗車なんかほとん
どしたことのない私もビックリです。さすが欧米人で車は動く道具としか考えてないよ
うです。傷があるわけではないのですが、こんな野ざらしのすすだらけの高級車を日
本では見たことがありません。車の中もすごく、書類やゴミの山です。書類を移動し
てからしか助手席には座るスペースもありませんでした。

それはともかく、昨日客として行ったばかりのリミニ温泉施設へ連れて行ってくれまし
た。施設の関係者が美容にいいという泥パック用の泥を見せてくれましたが、海水
(温泉水)と火山灰とを練って一年以上かけて泥を作っているそうでした。たぶん、
色々なミネラルを含んでいるということでしょう。見せてもらいましたが、泥というには
さらさらした感じで、色は少し緑がかった土色でした。ここにも、温水と冷水を往復す
る歩くプールもありました。アスレチッククラブも併設されていて、筋肉マンの女性が
一人目立っていました。ここにも、シルミオーネと同じく本格的な診療所があり、主に
耳鼻咽喉科系の治療で、噴霧された海水、温泉水の吸入治療が中心のようでした。
試してみましたが、慢性的にのどの調子が悪い(慢性喉頭炎?)私にとっては、一回
やっただけでも、のどがスーッとして気持ちよかったです。2ヶ所とも、このような吸入
の道具があり、これがイタリアの温泉クリニックの特徴のようです。しかも、ここは治
療がより主体のようで、医者の数も相当いるようでした。その分、のんびりと娯楽とし
て温泉を楽しむのには向かないようです。

今回わかったのですが、パッシーニ先生は数年前までここの所長をしていたらしい
のですが、しばらくローマにいて、現在は生まれ故郷のここリミニに戻り、非常勤で
循環器科医をしているようです。以前ここにいた時に沢山の温泉治療やタラッソセラ
ピーの学術論文を書いており、温泉医としても有名ですが、元々は循環器専門の内
科医のようです。1週間前に私のいる福岡市での国際高血圧学会に来ていた理由
もわかりました。あるセッションの座長を頼まれていたようです。

昼食はシーフードの専門店に連れて行ってくれました。桟橋沿いの眺めのいいレス
トランでした。私の大好物のムール貝とあさりのワイン蒸し、魚料理と最高でした。実
は、魚料理は日本の焼き魚や煮魚の方がおいしいし安いと思って避けてきた私です
が、改めてイタリア料理は魚介類料理もおいしいということを認識しました。たぶん
有名な専門店なので尚更おいしかったのだと思います。もちろん、鮮度にもこだわっ
ているようです。先週、偶然福岡へやって来たパッシーニ先生を私が接待したばか
りでしたから、今回はお返しにご馳走してもらえました。博多ラーメンがイタリア人の
口に合うか興味津々の私でしたが、スープまで飲み干してしまったのを見て、何故
か嬉しくなりました。



午後は休憩をはさんで、すぐ隣町の Riccione の温泉クリニックへも連れて行ってく
れました。ここもリミニの温泉クリニックと同様で治療が主体の温泉施設のようでし
た。ただ、ここリッチオーネの方がリミニよりも広々としていました。基本的には、シル
ミオーネやリミニと同じような治療メニューが用意されているようでした。秋なので閉
まっているようでしたが、夏の間は道路をはさんで海岸沿いに、一般客用の温水プ
ールがあるようでした。英語のパンフレットの値段表によると、大きく温泉治療と美容
(エステ)に分かれています。温泉治療は、診断、マッサージ等の理学療法、水中で
のリハビリ、多彩な吸入療法、泥パック療法、温泉治療と血管療法とあります。最後
の温泉療法と血管療法のところで泡風呂等に並んで Vaginal irrigation 19.5 ユーロ
というのがありました。さすがに、訳せません、訳しません。う〜〜ん、さすがにビデ
の国はこんな治療まであるのでしょうか?

【ナポリ空港】
翌朝、私のホテルからはリミニ空港まではタクシーですぐでした。小さな空港で佐賀
空港のようなもので、日に4、5便だけ首都のローマ行きがあり、1便だけ何故かドイ
ツのケルン行きがあるようでした。飛行機はプロペラ機ではないものの小型機でアリ
タリア航空そのものではなく、子会社らしいエアー・アルプスという飛行機会社で、単
純な私はまた珍しい飛行機に乗れて喜んでいました。ローマからの乗り換え機はさ
すがに幹線だけあってアリタリア航空の中型機でした。ナポリへ着いたのは2時半
過ぎでした。頭の中では、1年前に行ったばかりのレストラン(イタリア人のパッシー
ニ先生にもナポリのピザのおいしいレストランを知っていると教えてあげました、えっ
へん!)で舌もとろけるピザを食べ、夕暮れ前までにゆっくりとナポリ湾に浮かぶイ
スキア島へ渡るはずでした。ところが・・・・

今回は前回の残りのユーロの現金を使っていたので、まだ現金は一度もキャッシン
グしていませんでした。でも、そろそろ足りないかなと思ってナポリ空港で Banco di
Napoli(ナポリ銀行)のATMを見つけました。DCカードでキャッシングしようとして、
カードを挿入したのですが、いくらボタンを押しても画面は動きません。どうも故障し
ているようです。パニックです!せめてカードが戻ってくればいいのですが、うんとも
すんとも言いません。わぁわぁ騒いでいたら、近くの係員が Banco di Napoli の支店
が、空港のすぐそばにあると教えてくれました。3時近くでしたが、とにかく走って支
店まで行き、何とか開いていたので列に並び、必死で carta di credito (credit card)
が aeroporto (airport) の Banco di Napoli のATMに挿入されたまま戻って来な
いとイタリア人に負けないぐらいジェスチャーたっぷりで説明しました。何とか通じた
ようで、色々説明してくれました。もちろん理解できません。そしたら、そばにいた若
者が英語で訳してくれました。心配しなくても、その内に係りの人が回収して、銀行
経由で2週間後くらいには日本に届くだろうという呑気な話しでした。鍵かなんかで
すぐに開けてもらえないかと聞くと、ATMの管理は Banco di Napoli とは関係ないの
で無理だと言われガックリ。

あきらめて、否、あきらめきれずにもう一度ATMの前に戻りよく見ると、連絡場所の
ような800で始まる電話番号が書いています。アメリカと同じなら無料通話のはずで
す。自分の携帯電話からかけてみましたが、通じません。すると、警備員が近くにサ
ービスカウンターがあると教えてくれました。800番からの電話番号を控えて行きま
した。今度は英語が通じるので係りの若い女性に電話番号を教えて、もう一度電話
をかけてもらいました。ところが、何故か誰も出ないとのことでした。万事休す。でも、
盗まれたわけでもないし悪用される恐れもないかと少し気分を持ち直します。幸い、
こういう時のためにもう一枚ビザカードを持っています。

気を持ち直して、楽しみにしていたレストランへピザを食べに行くことにしました。気
分的に落ち込んでいるし、面倒なのでタクシーに乗りました。相変わらずナポリは大
渋滞ですが運転手は芸術的な割り込みで進んで行きます。アメリカではレンタカー
でドライブを楽しむ私ですが、こんな所で運転する自信はありません。目的地へ到
着して支払いの段になると20ユーロと明らかにぼられています。普段だと、降りて
逃げる用意をしてから値段がおかしいと闘うのですが、クレジットカードの件で落ち
込んでいた私は反論して喧嘩する元気もなく、大人しく払いました。でも、よ〜っしお
いしいピザだ!と気を取り直していたのです。

1年前に行ったばっかりで場所を良く覚えているので、懐かしいレストランへ迷わず
に急ぎました。ところが、4時半頃到着すると何か様子がおかしい。昼休みのようで
す。従業員が、しかも見覚えのある顔の人もいました、昼食を食べているのです。目
の前であのおいしそうなピザを食べている人もいます。片言のイタリア語で祈るよう
に、わざわざ日本から食べに来たのだからと嘆願してみましたが、ダメでした。くそ
〜っ!よっぽど目の前のピザを勝手に取って食べてやろうかと思いましたが、かろう
じて私の理性が押しとどめました。まるで、餌を前にして「待て」をされている我が家
のペットの犬のようでした。今回の旅の楽しみの一つだったのに。残念!

仕方なく、いつでも開いていると思われるナポリ中央駅に地下鉄で行き(前回の家
族旅行で駅近くのホテルだったのでよく覚えています)、それなりのピザを食べてか
ら、地下鉄で港へ向かいました。幸い、旅行会社でイスキア島への時刻表を調べて
いたので、二つある港のどちらから何時出発の船があるか迷わずにすみました。島
の様子がわからないので、できれば明るいうちに到着したかったのですが、ドタバタ
で予定より大分遅れてナポリの港を出発する時点で6時を過ぎ、もう暗くなり始めて
いました。以前にも書きましたが、私の携帯電話はボーダフォン(現ソフトバンクモバ
イル)で、日本国内では電波が届きにくいようですが、外国ではバッチリで、イスキア
島へ行く船の上、つまり海上でも電波は届いていたのには感動しました。今回も非
常に便利でした。

【イスキア島へ】
イスキア島の東側の港に着くと、白タクが声をかけて来ますが、ぼられたくないので
無視すると、幸い近くに大きなバス停があり、何となく西岸で有名らしい温泉公園の
名前を言うとどのバスに乗ったらいいかわかりました。前もって調べていた予約した
ホテルの地図から、温泉公園まで行けば何とかなりそうとわかっていたからです。や
や不安でしたが、Forio という場所で降りて聞くと何とか歩いていける所にホテルが
ありそうでした。

歩いて10分程でホテルに着くと、一人旅でシングルルームを予約してあるはずなの
に、何故かホテル所有のブドウ畑を通って、寂しい離れにある家族用の一軒家風の
部屋、というより家に案内されました。中に入ると本当に広い家で、有り難い様な迷
惑なような、ベッドが4つも5つもあっても余るだけです。色々なぼろホテルに泊まっ
た経験のある私ですが、こんな経験は初めてです。でもねぇ〜、こんなのは持て余
すだけです。

肝心のDCカードの件ですが、移動中に何とか日本の知人にメールで連絡し、カード
会社の電話番号を調べてもらっていたので、ホテルの部屋に落ち着いてから電話し
ました。しかも、イタリアから電話を掛けていると言うとフリーダイアルの番号を教え
てくれたので掛けなおしました。今回に限って、カードの番号や連絡先のメモを持っ
ていなかったので不安でしたが、結論から言うと必要ありませんでした。名前と自宅
の電話番号、生年月日等で本人確認でき、念のため取り敢えずカードが使えな
いようにしました。一安心です。結局は日本に帰ってから新しい番号で再発行しても
らいました。

【ポセイドン温泉庭園】
翌朝、このホテル自体にも温泉が付いていて、屋外に泥風呂や泡風呂もありそうで
すが、ここではインターネットで前もって調べている Giardini Poseidon Terme
(Poseidon Garden Spa, ポセイドン温泉庭園) へタクシーで行きました。入り口から見
ても、かなり広い敷地がありそうで、海岸に沿った立体的な地形を利用した温浴施
設のようです。

終日28ユーロの入場料を払って、地図をもらって中に入るとかなり広そうです。地
図を見てもかなりの広さでざっと15もの温泉プールがありそうです。名前の通り、広
大な庭園の中に温泉プールを沢山配置しているようです。日本のどこかの温泉のジ
ャングル風呂をもっと広くしたような感じです。ロッカー室を見つけ水着に着替えます
が、ここはキャップ着用なのに貸してくれず売店で購入しました。着いた時は午前中
で朝靄がかかり、ほとんど裸で歩き回るのとプール外で休憩するのは少し寒かった
ですが、徐々に太陽が出てきて温度も上がり快適になりました。



ここは今回の3つの温泉施設の中で一番楽しく、のんびり温泉を楽しむには最適で
しょう。一つずつ異なった温水プールを楽しみ、花や緑の植物に囲まれた庭園を移
動し、打たせ湯や泡風呂や岸壁にあるサウナなど色々楽しめます。一番笑ったの
が、Bagno Giapponese(日本式風呂)です。何かと言うと、各地にあった温水と冷水
の歩くプールのことです。但し、「日本」と言うせいか、ここは下に小石を敷き詰めて
いるので足つぼの指圧効果があり、結構歩くと痛いくらいです。結構人気があり、混
み合っていました。私が日本人のせいか、近くのおばちゃんが "Giapponese,
Giapponese!" とはしゃいでいました。すぐ横には、こちらにしては高温の40度のプ
ールと冷たい水風呂が並んでいました。

ここは山の斜面を利用して立体的で眺めも最高ですが、そのまま海岸線につながっ
ていて、プライベートビーチになっています。もう10月も終わりで11月から3月まで
はここは閉鎖されるようです。屋外で広大なので、冬場は寒過ぎるからでしょう。な
のに、泳いでいる人が何人もいるのです。以前から感じていますが、白人には、寒さ
に強いDNAがあると思います。日本人には寒過ぎると感じる時でも、彼らは平気で
水の中に飛び込みます。しかも、日本人のようにまず水を心臓のあたりに濡らして、
心臓マヒを予防するような習慣はありません。いきなり、ザボーンです。夏だと、ここ
では海水浴と温泉が両方一緒に楽しめるわけです。



マッサージのメニューもどこも豊富ですが、滞在型の人が多いせいか予約しておか
ないとダメでした。ここでは、早目に朝予約したのでようやく夕方「普通」のマッサー
ジが受けられました。メニューには、インドのアーユルベーダだの指圧だの書いてい
ます。興味津々でしたが、「普通」のマッサージとは揉むマッサージではなく、擦り込
むオイルマッサージでした。値段も技術も日本と余り変わりませんでした。片言の伊
語でマッサージのおばちゃんと少しは会話もしました。

ここは、まだまだ穴場のようで珍しく一人も日本人を見かけませんでした。イタリア人
はもちろんですが、後はドイツ人が多いようで、パンフレットもイタリア語とドイツ語で
のみ書いてあります。英語はありません。レストランも結構立派でしたが、やはりメニ
ューはイタリア語とドイツ語です。メカジキのオリーブオイル焼きを食べましたが、非
常においしかったです。今回はカシオの伊語付きの電子辞書を持って行ったので非
常に便利でした。メカジキなんて単語知っているはずがありません。伊語は読めな
かったのですが、独語で Deutche Kaffee(ドイツコーヒー)と書いてあるので、ひょっ
としてと思って頼んだら、案の定、普通のブレンドコーヒーがでてきました。エスプレ
ッソとカプチーノも大好きですが、さすがに少し飽きていました。久しぶりに食後には
普通のコーヒーが飲みたいと思っていましたのでバッチリでした。ここの温浴施設は
温泉そのものはもちろん豪華ですが、レストランも充実しています。これなら、滞在し
て毎日ここで食べても問題ありません。

今回、合計4ヶ所のホテルで朝食を食べましたが、イタリアの食べ物のおいしさに狂
っている私とは言え、朝食はやはり大したことはないという結論に達しました。以前
にも書いたように、肝心のパンが余りおいしくないのです。パサパサした小さいパン
が多く、余りおいしくないです。一ヶ所だけ、切って食べる大きめのおいしいパンがあ
りましたが。朝食に関しては、未だに25年も前に食べたドイツのブロッヒェン(小さい
フランスパンという感じ)が忘れられません。大体いつも安ホテルでしたが、ブロッヒ
ェンとコーヒーだけで十分おいしかったです。ハム類も朝から冷えたサラミなどで、個
人的にはこれなら火を通したアメリカのハムの方がおいしいと思います。卵料理も、
基本的にはなさそうですし、私の好きな新鮮な野菜もない所が多いようです。

【カプリ島】
最後の日は朝9時頃の船でイスキア島から直接カプリ島へ行く船がホテルの近くの
港からあるのを前夜偶然見つけていました。最初は来た時の東岸の港まで戻らなけ
れば行けないと思っていました。朝はゆっくり7時半頃起きたのですが、どうも様子
がおかしいので、ホテルのフロントへ行くと、私の予感どおりちょうど夏時間が標準
(冬)時間に戻ったのでした。ただ、半年前のベニスと違い、今度は1時間遅くなるの
で遅刻する心配はないので昨夜いちいち確認しませんでした。実際はまだ6時半
でどうりでフロントも閑散としているのでした。今年は、年にそれぞれ1回ずつしかな
い夏時間への変更の日と標準時間への変更の日に、2回ともイタリアにいたことに
なり、感慨深いものがあります。

今日は日本へのフライトは夜なので、朝の船でイスキア島からカプリ島へ渡り、10
ヶ月前に荒波で諦めた青の洞窟を見に行くことにしたのです。船の中では暇だった
し、久しぶりにドイツ語を喋ってみようと後ろにいたドイツ人に話しかけました。片言
で会話は弾みませんが、ある程度の会話はできました。そして、まだまだ自分のイタ
リア語は自分のドイツ語よりもダメだと自覚しました。医学部の頃、趣味でドイツ語を
だいぶ勉強したおかげです。Poseidon 温泉をドイツ人らしく「ポサイドン」と ei を「ア
イ」と発音していると気楽に聞き流していましたが、たまたま帰りの飛行機で英語で
も「ポサイドン」と発音しているのを聞き、後から辞書で調べると英語でも「ポサイド
ン」が正しいようです。知らなかった!ちなみに、ギリシャ神話で「海の神」のことで
す。

カプリ島に着くと時間が余りないので、急いで grotta(洞窟)と giro(ツアー)と書いて
ある船乗り場に並びました。しばらく船で待たされていると、"Is there anyone who
speaks English?"(誰か英語がわかる人はいますか)といかにも陽気なアメリカ人の
おばちゃん二人連れがやって来ました。英語がわかると話しかけると、イタリア語は
できるかと聞かれましたが、少しだけと答えました。ドイツ語と違って英語だと話が弾
みます。どこから来たかと聞くとアメリカ人らしく国ではなく、州や地名で答えます。日
本人だと言うと、ボストンから来たというおばちゃんは、ゴールドマンサックス証券で
働いている息子が六本木の森ビルに住んでいると自慢げに言いました。金持ちの優
秀な自慢の息子のようです。もう一人のおばちゃんはボストンの近くのコッド岬から
来たと言い、行ったことあるかと聞かれるので、35年も前に高校生で留学した時に
最初に家族が連れて行ってくれたと言うと、喜んでどこに言ったと聞かれます。確か
Provincetown とかいう町に行ったと言うと、そこに私が住んでいるのだと喜んでくれ
ました。

【ようやく青の洞窟へ】
色々聞いていると、何と彼女等はこの船が青の洞窟を見に行くことも知らずにただ
の島を一周する観光船と思っていたようです。しかも、プロビンスタウンのおばちゃ
んはそんなもん見たくないと船の中で待っていました。世の中にはつくづく色々な人
がいるものです。世界中から多くの人が青の洞窟を見にわざわざやって来るのに、
興味がないと言い放つ人もいるのです。出発して20分足らずで青の洞窟の入り口
近くへ来ると、何十もの大小の船が集まっています。ここはイスキア島と違い日本人
だらけです。順番待ちが長く飛行機の時間を気にしている私は、ヤキモキしていまし
た。それでも、1時間足らずで順番が来て、小さな手漕ぎボートがやって来て6人ず
つ乗れます。私はボストンのおばちゃんと乗りました。以前に入り口は見ていたので
イメージ通り、狭い入り口を頭がぶつからないように寝そべって通過すると、いよい
よ念願の青の洞窟へと入って行きます。



ところが、あせりました。1年前に諦めて念願の洞窟のはずなのに何も見えません。
一瞬、自分の目がどうかなったのかと心配しました。パニックになりかけ、ふと後ろ
側を振り返るとようやく碧い光が見えました。冷静に考えると当然で、中は暗いだけ
で、入り口を振り返って見ないと太陽の光線の照り返しである碧い光は見えないの
です。確かに、わざわざ世界中からこれを見に来るだけあって、幻想的な碧い、青
い、濃い青い光の色でした。但し、これだけ待たされて中にいるのはほんの1分足ら
ずです。個人的には、今度来る時は陸路でやって来て、一回見て島をブラブラし、も
う一回くらいは見たいものだと思いました。一回見る度に税金が 8.5 ユーロ程度か
かりますが。

無事に青の洞窟見物が終わり、さっと港に戻ってくれるのかと思っていましたが、半
分アメリカ人のおばちゃんらが正しく、それから島を一周するツアーが始まりました。
時間が気になる私でしたが、どうしようもありません。対岸のマリーナ・ピッコロ(小海
岸)では、何とここでも泳いでいる人が見えました。海岸沿いにエメラルド色の海が
見える洞窟もありました。

【飛行機に乗り遅れる】
ツアーが終わると急いで、一番早いナポリ港行きの船に乗りましたが、どうも時間が
間に合わない。ナポリ空港からのローマ行きに遅刻しそうでした。どう考えてもヤバ
イと思っていましたが、実際に港に着いたのは飛行機の予定出発時刻35分前でし
た。万事休す!いくら急いでも空港までに20分以上はかかります。いくら国内線で
も無理でしょう。しかし、奥の手があったのです。だから何とかなるだろうと楽観して
いました。それは、汽車です。不確かな記憶でしたが、ナポリからローマはそんなに
遠くなく、2〜3時間程度で汽車でも行けるはずだし、幹線なので本数も多いはずで
す。それで、あっさり飛行機はあきらめ、最初から空港ではなく、中央駅へ向かいま
した。ローマからの成田行きは夜の8時半のかなり遅い時間出発のフライトなので
す。まだ2時半です。英語の案内も選べる自動発券機で調べると、ゆっくり間に合い
ます。窓口で並ぶと時間もかかるし、イタリア語しか通じないことも多く、面倒なのを
よく知っているので、自動発券機のありがたみがよくわかります。以前にスペインの
バルセロナ駅で切符を買うのに半日かかった思い出があります。

ローマ駅に着いてからローマ空港へはどうしたら行けるのかと思い、車内販売の女
性に聞くことにしました。ここでも、持って行った電子辞書が非常に役に立ちました。
辞書でキーワードさえわかれば、最低限の文法で会話ができます。彼女に聞くと、ロ
ーマ駅から空港までは列車があり、乗り換えればローマ駅からそのまま行けること
がわかりました。ナポリからの飛行機の乗り継ぎ便には乗り遅れましたが、今回は
肝心の国際線には余裕を持って間に合いました。前回は、危うく乗り遅れるところで
したが。

こうして、今回の有意義な温泉視察旅行は無事終了しました。総括として、日本の
温泉とは一味違った素晴らしい温泉がイタリアにも沢山あります。昔の日本の「湯
治」のように1週間ほどのんびりして、おいしいものでも食べたら、かなりストレス解
消になり健康増進効果はあるでしょう。転地療養という概念もあります。もちろん女
性にはエステも充実しています。体のすみずみまで洗浄してもらえるようです。こち
らでもらったパンフレットには、4〜5日から7日間のパック料金が書いています。や
はり長期滞在者が多いのでしょう。しかも、ミラノやローマやナポリ、カプリ島と違い、
日本人がまだ目を付けていない穴場です。でも近い将来、日本人がこういう所に大
勢やって来る時代がきっと来るでしょう。だいたい、私の予感は当たります。






トップページ
トップページ

ブッ飛びドクターの海外貧乏旅行記(6)ブリュッセルでの救急蘇生講習会